食品メーカーへ就職、転職を検討している人は多いのではないでしょうか?
もしあなたが既に調理師免許を持っていた場合、食品メーカーで内定をもらいやすいのか気になるところですよね。
長年調理師として活躍し、大手食品メーカーへ転職した筆者がそんな疑問を解決します。
調理師から食品メーカーに転職したいひとに読んでほしい!私のリアル体験談です。
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食品メーカーへの転職に調理師免許は有効?
結論から言います
有効です
間違いなく有効に働きます。
調理師免許取得者が減っている中、もっと有効になっています。
私の体験談だけでなく同僚3人も食品メーカーへ転職をすることが出来ました。
しかもその一人は、実際に厨房に立ったのは1か月程度で3年間ホールサービスなどの接客をしていました。
内定をもらえたのは本人のスキルもあるとは思いますが、調理師免許が有効に働いたことは間違いありません。
私の場合、中途採用(キャリア採用)という枠で転職したのですが採用を最終的に決めてくれた所長に改めて質問をしてみました。
私を採って頂いた理由ってなんですか?
理由は、調理師免許をもっている元料理人なんてうちの会社には一人もいないし、なんか面白そうだなと思ったら。明るくハキハキしていたしね。
1年仕事をしてうすうす気がついていたのですが、確かに調理師免許を持っていて、元料理人っていう人はうちの営業所にはだれひとりいませんでした。
調べてみると他の営業所に何人か調理師免許を持っている社員がいました。
その代わり、聞いたことがある四年制大学卒業生ばかりで専門学校卒はわたしだけ…
その事実を知って、食品メーカーってやっぱり人気なんだと感じましたね。
内定をもらった現役社員はどんな資格を持っているのか
30歳を目前に晴れて転職成功をした私ですが、新卒入社した社員と中途採用された社員の持っている資格が気になったので聞いてみました。
同僚24人に聞いた結果がこちら
- 普通自動車免許 全員
- 普通自動二輪車免許 2人
- TOEIC 1人
- 全商簿記3級 1人
正直な感想でいうと
すくなっ
て感じちゃいました。24人もいるのにほぼ資格持ってないし…という感じです。
もっとすごい資格をたくさん持っていると思い込んでいた…
他の営業所には資格を持っている社員は多くいたかもしれませんが私の営業所はこんなかんじでした。
でも、四年制大学卒の社員が多く私なんかよりもたくさん勉強してきたので確実に賢いひとばかりです。
それは仕事を一緒にしていて何気ない会話でわかりますね。
特別な資格はみんな持っていなかったですが、優秀なひとが多いなという印象です。
そもそも食品メーカーに就くために資格は必要なのか
実際に入社して気がついたことは、
人気の食品メーカーに就くためには特別な資格は必要はありません。
ただ、有名なメーカーやホワイト企業とされている食品メーカーは四年制大学卒の条件がほとんどですし狭き門なのは間違いありません。
大学に通い自らのスキルアップで資格取得をしているひとは抜きに出ています。
反対に、私のように調理専門学校卒、飲食業界出身のひとは
調理師免許などの資格を取得して最大限アピールする必要があります。
大学を出ていなければ、有効な資格が1ヶでも多い方が良い
食品メーカーが社員に推奨している資格一覧
私がいま働いている会社だけでなく他の食品会社の方とも話をした中で、社員に推奨している資格をまとめてみました。
まず資格には大きく分けて2つあります。
- 会社が独自に行っている社内資格制度
- 一般的な資格制度
社内資格はその会社の独自制度に乗っ取った資格です。
具体例はお話出来ないですが社員の知識向上のため実施されています。
そして一般的な資格はたくさんあります。
特に、
惣菜管理士と食品表示検定は多くの食品メーカーで推奨されています。
惣菜管理士は3級から1級まであり3級からスタートするのですが、個人的な意見を言うと調理師免許より勉強が必要です。
テキストを毎回出していき最終的に試験という形なので一発合格という流れではありません。
地道にコツコツと勉強する必要がありますし、飛び級は出来ません。
食品表示検定は初級、中級、上級という流れでこれも同様かなりの勉強量が必要です。
初級と中級の試験は年2回行われて、上級は1年に1回です。
ちなみに私は惣菜管理士1級を入社8年目で挑み、3年後に1級を取得しました。
でも食品表示検定は初級取得で断念し、それから挑戦していません…
なので、食品メーカーに就きたいのであれば今メーカーが社員に対して推奨している資格を取得していれば入社しやすいということになります。
これらの資格を持っている入社希望者を見ると
意識の高い人が来た!
- 自社を良くリサーチしているな
- 意識の高いひとだな
- 真面目で粘り強いひとだな
こんな印象を必ず持ってもらえると思います。
惣菜管理士と食品表示検定は食品メーカーの就職には有効
調理や料理が出来なくてもいいの?
調理師免許を持っていて、全く調理経験がないのに食品メーカーに転職したが友人がいます。
推測でしかないのですが、この友人は対話コミニュケーション能力が高く前向きな性格なのでそこを買われたのかなと思っています。
実際、営業でばりばり数字を出して仕事をしています。
調理師試験を受けた方はみなさんご存じだと思いますが、試験で実技はなく食品に関する筆記試験でごの合否が分かれます。
つまり調理の技術や美味しく作るテクニックも大事だけど、
もっと大事なのは食品の知識や栄養学、衛生、安心安全への取り組みです。
そのような知見が優れていれば調理の経験がなくとも全く問題なく働くことが出来ます。
ちなみに
私が尊敬している部長がいて、そのひとは一浪して四年制大学を卒業したという経歴。
部長は家でも料理を一切せず、営業マン時代も試作調理をほとんどしなかったらしいんです。
それでも今は年収1,000万の管理職である部長として働いています。
要するに、食品メーカー勤務だからと言って必ずしも料理ができなければいけないというしばりは無いということです。
料理が出来なくても大丈夫
食品メーカーの仕事内容
製造から販売販促までの工程を組織として行うのが食品メーカーです。
その中で具体的な仕事内容がこちらになります。
- 企画・マーケティング
- 市場調査
- 商品企画
- 販売戦略の立案
- 研究開発
- 新製品の開発
- 原材料の選定
- 製品の改良
- 生産
- 製造プロセスの管理
- 生産ラインの運営
- 品質管理
- 営業・販売
- 顧客対応
- 販売促進活動
- 新規顧客の開拓
- 管理部門
- 人事管理
- 財務管理
- 総務業務
私のように、料理人から食品メーカーに入るひとは”営業部門”に配属となることがほとんどです。
もしくは工場での生産が主となる”生産部門”が入りやすい部門だと言えます。
求められている人材
食品メーカーに求めれている人財はどのようなひとなのか私なりに分析をしてみました。
私が働いている会社の社員と他の食品メーカーの社員を分析して私なりの答えが出ています。
この中で、特に求められている要素は2つ。
- 食品メーカー従事者として清潔感がある
- モノ作りの発想力がある
少し詳しく説明します。
食品メーカー従事者として清潔感がある
当たり前じゃない!?感じるかもしれませんが意外に出来ていないひとが多いです。
髪の毛、爪、髭、スーツ、ビジネスシューズ、来ているワイシャツがくしゃくしゃになっていないかなど清潔感を感じるポイントはたくさんありますよね。
これは、容姿での清潔感ですが言葉の使い方や所作も清潔感を感じるポイントです。
”人は初対面の時会って3秒でその人の印象を決める”といわれていますが、
この人清潔感あるなという印象も同じように判断されます。
食品メーカーに就職希望であれば、清潔感はかならず大事にして下さい。
食品メーカーとしてまずは、清潔感を意識すること
モノ作りの発想力がある
言葉だけを切り取ると生産部門よりの印象があるかもしれませんが、
発想力という思考が特に大切になってきます。
お客様に対してどうしたらこの商品を扱ってくれるのかを考えて提案する力はもっとも重要です。
実は、食品メーカーだけでなくどんな業態でも大事な要素なのが
『考える力』です。
発想力は『考える力』の一つですが、
調理師免許を持っている人は既にこの発想力を兼ね備えている人が多いはずです。
自分の強みを理解して分析してみるといいですね。
みずから考え行動する力は、業態に関わらず大事な要素
食品メーカーに向いている人
最後の” 愛想の良い人 ”以外は先述した通りです。
食品メーカー勤務となればいわゆるBtoBの関係、会社と会社の営業もやります。
BtoCのようにお店から個人客への接客よりも、より大きな責任を感じるはずです。
クレームや失敗をした場合今までは誠実に謝って対応出来ていたところが、BtoBの場合そう簡単にはいきません。
企業との取引なので、謝ったところで済まない事例もたくさんあります。
そういった事例になった場合、もともと愛想の良い営業マンであればクレームの大きさも最小限になり得るということです。
さらには、担当が変わらない限りずっとその取引会社の担当者と商談をしなければいけません。
あの人が生理的に合わないなと感じても、付き合わなければいけないんです。
”逃げられない”というのが適切な言葉かもしれません。
営業部門での話を詳しくしましたが、他の部門でも似たようなことは起こります。
なので不愛想なよりは、愛想が良い人が向いています。
食品メーカーへの転職には調理師免許は有効なのか?まとめ
結論、調理師免許は有効に働きます。
大学を出ていなければ、有な資格が1ヶでも多い方が良い
惣菜管理士と食品表示検定を取っておくと更に有効
料理が出来なくても大丈夫
食品メーカーとしてまずは、清潔感を意識すること
みずから考え行動する力は、業態に関わらず大事な要素
おなじ飲食関係の食品メーカーは一見似たような業種に見えますが、調理の現場とはかなり違います。
異業種という感覚で転職活動をする必要がありますし、ハードルはやや高い職種。
でも私が転職成功できたので、みなさんも必ずできるはずです。
しょく選び.comは調理師から異業種への転職応援もしてますので是非参考にして下さい。
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