就職・転職で食品メーカーを検討したときにどんな仕事をしているか気になるところですよね!?
調理師から食品メーカーへ転職した筆者が具体的な仕事内容を詳細にお伝えします。
食品営業があなたに合っているのか、合っていないかの判断材料にしてももらえればうれしいです。
調理師から食品メーカーに転職した割合
筆者の職場では、3人が元調理師で私を含めて中途採用者です。
ほかの異業種では元スーパーの店長が1人います。
ほとんどは生え抜きの新卒が多く、私以外みなさん四年制大学卒です。
食品メーカーの平均年収
まず気になるところの年収ですが、【最新版】食品業界の平均年収を参考にすると、
食品メーカーの平均年収は
564万円です。
調理師と比較すると、年収差は205万円になります。
そして売上高の高い大手食品メーカー企業になると1,000万以上と高水準です。
私が働いている会社も平均年収は現在600万円となっています。
食品メーカー営業職の仕事内容とは
自社商品をお客さまに紹介し買っていただくというのが食品メーカーの営業です。
まとめたものがこちら。
- 商談
- ルート営業での商談
- アポイントを取っての商談
- プレゼンテーション
- 展示会での商談
- 電話を使った商談
- その他の媒体を使った商談
- ルート営業
- 新規開拓営業
- 問屋営業・問屋同行営業
- 外食向け問屋の主な会社
- スーパー向け問屋の主な会社
- 取り巻きメーカーへの営業
- 展示会参加
- 企業イベント参加
- 試食販売
- 商品陳列作業
- 配達作業
- 売り場づくり
- 商品在庫確認
- 発注業務
具体的に解説していきます。
商談
月の営業日数が22日としたら、22日毎日商談が発生する業態もあれば月に1回という業態もあります。
食品会社の方針や扱っている商品に大きく左右はされますが主な商談方法がこちらです。
ルート営業での商談
ルート営業というのは、既存のお客さまに定期的に訪問して商品を紹介、または受発注する方法です。
食品業界は設備投資が巨額になり新規参入が少ない業界。
なので既存商品をより長く使ってもらえるような営業がたいせつになってきます。
飛び込み営業が苦手という人は、ルート営業は訪問しやすいのでおすすめです。
理由は既に自社商品を取り扱っているお客さまがメインなので営業としては訪問しやすいから。
一方で、単調な仕事内容なので「面白くない」という声もあるんです。
企業側も人手不足やシステム技術の発達によりルート営業を辞める方向に進んでおり、今後少なくなっていくでしょう。
アポイントを取っての商談
お客さまにたいし、事前にメールや電話で日時を決めて商談をする方法です。
食品メーカーではこちらが一般的な商談方法と言えるでしょう。
商談は立ち話の場合もありますし、椅子に座っての場合もあります。
【使用する基本的な商談アイテム】
- 自社の製品サンプル
- 自社の商品を使った試作品(試食品)
- 試作品をいれた保冷ボックス
- 商品説明資料
- 見積書
- 動画説明用でパソコンまたはスマホ
このような商談アイテムを使って商談を行います。
お客さまの業態にもよりますがお客さま1人に対して営業マン1人か、同行者1人が加わった計2人で行う場合が多いです。
時間もお客さまや状況によりますが、アポイントを取っている時は30分~1時間が一般的です。
プレゼンテーション
いわゆる「プレゼン」と言われる商談手法です。
事前にアポイントをお客さまと取って、お客さまのところに出向くか自社営業所で行うかになります。
通常の商談よりも準備に時間がかかるものの、企業として力を入れて提案する場合が多く採用率も高くなる傾向があります。
【一般的なプレゼンテーションの概要】
☑ 場所 お客さまの事務所、または自社営業所
☑ 日時 事前にお客さまとすり合わせ
☑ 内容 お客さまからの依頼、事前に提示する場合、伏せる場合の3つ
☑ 時間 一般的に2時間程(120分)
☑ 誰が誰に 担当営業マンがお客さま1人または複数人に説明
☑ 目的 新商品・新企画・既存商品の販売数UP・既存商品の品質UPなど
- 約10分挨拶
上司の挨拶やプレゼン前の情報交換など
- 約90分プレゼンテーション開始
提案理由・データ・マーケティング・商品説明・試食・実例など
- 約20分まとめ
プレゼン終了後にどうだったか、採用不採用を確認(後追い)
一見難しい営業手法ですが、扱うものは日常的に目にしている「一般食品」です。
説明がむずかしくなる要素はありません。
また大手企業は新商品を出すごとにプレゼンの「テンプレ」を準備していることが多く、1年目の社員でもなんなくプレゼンを進めることが出来るんです。
結局は「美味しい」か「美味しくないか」、
「売れるか」「売れないか」の判断ですね。
展示会での商談
次は展示会での商談方法です。
展示会の良いところは購買意欲の高いお客さまが前提なので”即決”や”採用率”が高いこと。
一方で展示する品目が多いので準備に1日~1週間程かかってしまいます。
展示会をする「場所」は次の3つ
- 自社営業所で展示会
- 会場を借りて展示会
- 問屋さん主催の展示会
自社営業所では50~100品程度の商品を展示・試食します。
規模が大きくなると会場を借りての展示会となり品目数も100品以上となります。
問屋さん主催の展示会というのは、=「問屋さんが扱うメーカーの提案会」です。
規模が多くなるのが一般的で問屋さんの営業力や存在感も大きく営業します。
電話を使った商談
電話はもっとも簡単で、数多く商談ができる方法です。
【既存のお客様での一例】です。
いつも大変お世話になっております。
○○の担当○○です。先日採用いただいた商品はいかがだったでしょうか?
不都合などなかったですか?
連絡ありがとう。問題ないよ。
よかったです安心しました!
その時一緒にごしょうかいした○○(商品名)も評価がいいので是非使ってみて下さい!
おー忘れてた。あれ良かったから次に発注しておくね
つぎは【新規に対しての一例】です。
初めまして。以前カタログを送らさせて頂いた○○の○○と申します。
お役に立てる○○のご紹介をしたいのですがお時間頂けないでしょうか?
新規に対しての電話営業は採用率としては厳しいものがあります。
しかし、食品だけでなくどんな産業も実践している方法です。
強いメンタルと次につなげる話術を習得していきましょう。
その他の媒体を使った商談
人手不足を背景に、IT技術もすすみ「人間が直接商談をしない方法」もでてきました。
アプリによる営業
企業はこぞってアプリ開発を行っています。
その理由は効率的な部分もありますが、アプリというプラットホーム内で「ファンになってもらう」ためです。
アプリ内では”今月のおすすめ食材” ”ビールの美味しい注ぎ方” ”ワケあり商品のご紹介”など既存客に対してプッシュ通知で積極的にアプローチしています。
既存客に対して自社商品を長く使ってもらうという観点で言えば効率的な手法と言えますね。
SNSによる営業
InstagramやLINE、ティックトックなどのSNSを駆使して、企業も直接お客様へアプローチしています。
BtoC つまり企業から消費者へダイレクトに伝える事でよりブランディングを高め効率的に宣伝をすることが可能となります。
こちらはサントリー食品(公式)さんのティックトックです。
ルート営業
ルート営業は既存のお客さまに出向き、商品の配達・納入、陳列、受発注の業務を行います。
通常の業務に追加して、新商品が出た時や会社として売り込む商品などを商談します。
既に取引がある既存客への営業なので、取引の大きな増減は発生せず細く長くお付き合いをしてもらう要素が強いと言えます。
【ルート営業の主な業態】
- 豆腐やさん
- 味噌屋さん
- お米屋さん
- 畜産卸メーカー
- 問屋営業マン
ひと昔前までは外食店やスーパーではよく見かけたルート営業ですが、今はかなり減っています。
消費期限の短い日配商品と言われるもので豆腐やさんなどは直接配達してくれるところが多く残っています。
ルート営業のメインとなるのが「問屋営業マン」と言われる方たちです。
外食・スーパーへ卸す問屋さんは、前回注文をもらった商品を決まった曜日に配達をします。
直接的には食品メーカーではありませんが、ルート営業の問屋さんはお店にとっては便利の良い配送なので今も必要不可欠として残っています。
【主な問屋会社】
- 西原商会
- トーホー株式会社
- 株式会社シンセリティ
- 株式会社大和通商
以前は食品メーカーの社員もルート営業を行い直接納品する方法が多くありました。
しかし、人手不足や業務改善によりお客さまが直接発注をしたり、AI受発注で半自動的な受発注システム構築でルート訪問をする企業が減ってきています。
新規開拓営業
営業職において、”最大の悩み”であり”最大の貢献”が「新規開拓」だと言えます。
いわゆる飛び込み営業と言われるもので、取引がまったくない外食店に直接訪問し自社の商品を売り込む方法です。
100件飛び込み営業をして1件しか話を聞いてくれなかったなんてことはザラにあります。
しかし、この新規開拓こそが営業職の醍醐味であり売上貢献の柱となりうる行動なんです。
食品メーカーは新規参入が少ないため必然的に、『他社品と切替』の営業になります。
入社後の研修期間では新規開拓のロールプレイ(商談れんしゅう)を設けている企業がほとんどです。ここでしっかりと慣れて実践で結果を出していきましょう。
問屋営業・問屋同行営業
食品会社の問屋さんは大きく分けて「外食向け問屋」と「スーパー向け問屋」の2つがあります。
外食向け問屋の主な会社
西原商会/トーホー株式会社/株式会社シンセリティ/株式会社大和通商/株式会社エムシーエフ/株式会社プロフーズ/株式会社丸和食品/三井食品株式会社/株式会社キョクヨー/マルイ食品株式会社/株式会社日食/中日本フード株式会社
スーパー向け問屋の主な会社
国分グループ本社株式会社/三菱食品株式会社/伊藤忠食品株式会社/日本アクセス/加藤産業株式会社/リョービ株式会社/双日食料株式会社/あじかん
多くのメーカーを扱うこれらの問屋さんに対し、食品メーカーは自社商品を優先的に販売してもらいたいので商談やプレゼンでアピールをします。
スーパー向け問屋さんに多い事例ですが、問屋営業マンに同行して自社商品を紹介する方法を取ります。
問屋営業マンは日ごろから多くのメーカー商品を扱っていて商品知識は薄くなります。
そこでお客さまのところに同行させてもらい直接商品のアピールをするというわけです。
なので食品メーカー営業マンとしては
- 問屋さんへの営業
- 最終販路であるお客さまへの営業
この2つがあります。
問屋さんへの営業
A社
営業マン
いつもありがとうございます。
トマトの旨味がUPしたA社○○ケチャップが仲間入りしたので、既存ケチャップも含めぜひよろしくお願いします。
部門シェフ
あのさ、うちが今使っているケチャップより少し濃いめのケチャップって扱ってる?メーカーはどこでもいいよ。
営業マン
シェフちょうど良かったです。
ちょうど先日A社が濃いめのケチャップの提案があって倉庫にあるので来週持ってこれますよ。
最終販路であるお客さまへの営業
営業マン
バイヤー、今日は新商品ケチャップを見てもらいたくてA社の○○さんと同行してます。話を聞いてもらってもいいですか?
惣菜
バイヤー
いいけど、今のケチャップは変えるつもりはないよ。
A社
営業マン
トマトの旨味がUPしたA社○○ケチャップが仲間入りし、ご紹介させて頂いてます。旨味と色合いが濃いので加熱したときに見た目が鮮やかな商品になります。価格もぐんと抑えております。こちらの価格でご検討頂けますでしょうか?
惣菜
バイヤー
確かに今のケチャップよりも鮮やかな色だし価格も同じくらいですね。いつから納品可能ですか△◇◆△◇◆…
取り巻きメーカーへの営業
BtoBのように外食店や小売店に営業するのが基本ですが、その取り巻きメーカーへの営業も大切です。
例えば、いなりずしのメーカーがあるとします。
取り巻きの食品は ”酢飯” ”巻きずしの芯” ”トレー”です。
それらのメーカー営業マンに対して
メーカー
営業マン
お世話になってます。
実は先月 ”肉厚ジューシーいなり” が新商品として出たんです。これに合う酢飯のもとはありますか?サンプルを頂ければ一緒に提案したいと思ってます。
メーカー
営業マン
お世話になっています。
先月”肉厚ジューシーいなり”が新商品で出たんです。通常のいなりより一回り大きくて色も茶色が強いので、今のトレーとは違った形で提案したいと思ってます。
何かいいトレーありますか?
このような営業をして、関連する営業マンに強く認知してもらい販売強化を狙います。
取り巻きメーカーへの営業は、このようなメリットがあります。
- 関連する食品メーカー営業マンに広く認知される
- 認知によってライバル企業より先に声がかかりやすい
- 関連する食品メーカーの商談に自社品を使ってもらえる
このように横のつながりを深くすることによって、いなりは○○さんという第一想起となります。
商談をスムーズ進めることが出来るので、取り巻きメーカーへの営業は大切になってきます。
展示会参加
通常の商談とは別に、多数のお客さまに自社商品を知ってもらう「展示会」というものがあります。
試食品や展示品を準備して、展示物のまえで自社商品を紹介するというイメージです。
展示会には大きくわけて3つあります。
- 自社運営の展示会
- 問屋さん運営の展示会
- 見本市
自社商品を紹介するという目的はおなじですが、運営先がそれぞれ違います。
自社運営の展示会
自社商品だけを展示します。
広い展示会場を借りて実施するときもありますが、基本的には持ち場の営業所で実施します。
メリット | デメリット |
深く自社商品を紹介できる | 既存のお客さましか紹介できない |
問屋さん運営の展示会
次に、自社商品を卸している問屋さんが運営する展示会に参加する形です。
自社商品だけを紹介できますが、他のライバルも出展しており「展示する枠」が限られています。
また参加している立場なので運営会社によって出展料が発生する場合があります。
メリット | デメリット |
新規へもアプローチが可能 | 展示数が限られる |
見本市
見本市は、運営が○○協会や加盟グループ、協賛企業を母体としたものです。
規模は大きく、食品カテゴリーに大分類され広く多くのジャンルのお客さまにアプローチできます。
出展料は高いですがさまざまなジャンルの新規顧客にアプローチが出来るのが魅力です。
メリット | デメリット |
多彩なジャンルにアプローチできる | ライバルに埋もれ、目立てない |
企業イベント参加
スーパー小売業でいえば○○周年イベント、外食店では新店オープンなど食品メーカーの営業マンが参加してイベントを盛り上げます。
お客さまへの「応援」という捉え方が基本です。
お客さまの立場から言うと、「いつも使ってるからこの日だけは1日応援して盛り上げてほしい」という思いから依頼されるケースがほとんどです。
依頼される業態によって応援する時間は違うので、9時~17時だったり、16時~24時とさまざま。
イベントは土日祝日に開かれることも多いですが、通常「代休」を取って休みを取ります。
試食販売
主にスーパー小売業で実施する「応援」になります。
よくスーパーの中でおばちゃんが試食販売してますが、それです。
試食販売は業界では「マネキン」と呼ばれています。
マネキンは3つにわけられます。
- スーパーが依頼したマネキン会社がする
- 食品メーカーが依頼したマネキン会社がする
- スーパーから依頼を受けて、食品メーカー営業マンがする
食品メーカーの営業マンがマネキンをするのは稀(まれ)です。
経費やお付き合いの観点から食品メーカーの営業マンが参加します。
ここでの経費というのは、マネキン会社へ依頼する際、1日 1万5千~2万ほど費用がかかります。
小さな会社やマネキンの効果が薄いと考えている会社は出し渋る傾向があるんです。
なので直接、営業マンが生活者に対して試食販売という「応援」をします。
新店オープン・○○周年・リニューアルなどの強い集客イベントで依頼されることがほとんどです。
1日立ちっぱなしという状態なので足がパンパンになります。
商品陳列作業
ルート営業に多いのが、商品の陳列作業です。
トラックから運んだ食材をお客さまの倉庫や冷蔵庫に入れていきます。
スーパーの売り場でもおなじように納品チェック後、売り場に商品を並べていきます。
近年、スーパーでの商品陳列作業を辞める食品メーカーも多くなっています。
配送そのものを外部委託するか、交渉をするかなどして人手不足の対応を進めています。
配達作業
近年、食品メーカーの営業マンが配達をするというのは少なくなりました。
しかし小規模のメーカーであれば今も配達を兼ねた営業マンが多くいらっしゃいます。
その場合は「集金」という業務も加わってきます。
売り場づくり
商談と同じくらいメインとなる業務です。
売り場づくりはお客さまであるスーパーや外食店に対し、自社商品の装飾POPを渡します。
末端の生活者へ広く認知・アピールするための大切な業務となります。
季節・気温・イベントで定期的に売り場づくりをメンテナンスしていくことで自社商品のイメージも良くなりますし、取引しているお客さまとの信頼関係も築けます。
こちらは伊藤園さんイベントに参加した”ティーナカリーナ”さんのポストです。
後ろに映っているのが恐らく社員さんです。
見積書作成
食品メーカーのジャンルにもよりますが取り扱う商品は数多くあります。
商談する際、見積書を作成するのですが今はほとんど自動化しているので直接数字を入力する必要はありません。
データとしてお客様にメールする事もありますが、紙ベースで手渡しすることがほとんどです。
データでは担当者と上司の電子印、紙ベースでは担当者と上司の印鑑を押印して完成となります。
商品在庫確認
食品メーカー営業マンが行っていたこともありますが、近年多くは委託会社や問屋さんが行っています。
食品メーカーとして主にこの業務に該当するのは、問屋さんに納品している数量を調整するだけです。
問屋の営業マンはルート営業が基本なので訪問した時に、次回納品する商品を聞いて配達するというルーティンになります。
まかせっきりのお客さまは、「残り1ヶになったら納品しておいて」という感じで商品在庫管理を完全に任せています。
発注業務
食品メーカーの主な受注業務は、問屋さん倉庫に対して数量を調整するだけというのがほとんどです。
伊藤園さんのように直接取引(直納)されている企業は、お客さまから直接発注を受け受注し配達するという形です。
近年受発注システムが進みお客さまがもっている端末で簡単に発注、受注ができるシステムが増えています。
食品メーカーの営業職で大変なこと
営業職としてのつらいことや大変なこともあります。
実際感じた食品メーカー特有の大変なことがこちらです。
- 営業成績のストレス
- 商品クレーム
- 休日にお客さんから電話がある
- 人間関係
- 値上げ交渉
営業成績のストレス
営業なので各メーカー成績指標をもとに評価されます。
その指標は、
- 納品数量
- 売上金額
- 利益金額
などさまざまです。
基本的には”多くのお客様”に”多くの商品を売る”ことが良い成績と評価されます。
会社の体質や上司に大きく左右されるのですがパワハラに近い言動もありストレスを抱えることもあります。
一方でトップセールスマンになったら段違いに給与やボーナスが違うかと言うと、実はそうでもありません。
食品業界は単価も安く年功序列の給与体系が根付いているので正直なところトップと普通の社員の差があまりないんです。
歩合の幅が住宅、車、保険の営業職と違うところかもしれませんね。
商品クレーム
扱う商品に異物混入、品質が悪かった、破袋などのクレームがあるときに営業マンが対応します。
BtoBの企業への謝罪もありますが、BtoCの生活者へ直接謝罪する場合もあります。
発生する件数は多くはないですが、早く誠実な対応が大切になってきます。
対応次第では2次クレームも起こり得るので第一優先で進めることが大切です。
休日にお客さんから電話がある
食品メーカーの休日は、水曜日・土曜日・日曜日・祝日のいずれかが一般的です。
かかってくる内容は、
- 商品の注文
- 商品クレーム
- 商品説明
- 在庫管理
です。
子育て世代だと、電話がかかったとき大泣きしていたり、ぐずっていたりする場面があるので大変です。
自社は土日祝が休みで、お客さまは土日祝が忙しい時なのでやり取りするテンションも考えなくてはいけません。
人間関係
会社内の人間関係も重要ですが、お客さまとのコミニュケーションが一番大事になってきます。
お客さまが生理的に合わないと感じることもあります。
立場上ぐっとこらえて接する必要があるんです。
営業職は結局『人と人』の関係なのでこの部分がつらいですね。
お客さまが変わってくれないのは確実なので、自分の受け取り方を変えるなどの努力をするといいと思います。
値上げ交渉
さまざまな物が値上げしている中、食品業界も値上げが続いています。
生活に直結する商品なので一般的には値上げ交渉が難しい産業なんです。
お客さまは消費者に直結しているのでそのシビアさは特に感じていてなかなか了承を得られない場合があります。
会社とお客さまとの間に挟まれストレスを抱えてしまいます。
営業職の基礎知識と具体的な仕事内容 まとめ
食品メーカー営業職の仕事内容は正直なところむずかしくありません。
営業はしゃべるのが上手い人が合っていると言われますが、そんなことはありません。
相手のニーズを聞き出す「聴く力」があれば営業マンとして活躍できます。
わたしの周りにはしゃべりは下手なのに、営業成績が常に10位以内というひともいます。
調理師として飲食業界内での転職はそこまでむずかしくありません。
しかし
食品メーカー営業職などの異業種はハードルが高くなります。
私は26歳のとき総合型の転職エージェントを利用し、調理師から食品メーカー営業職に転職出来ました。
足らない部分を痛快したと同時に、強みを最大限活かすことを教わりました。
ハードルは高いですが
その分待遇や年収UPは確実に期待できるので興味があればぜひチャレンジしてみて下さい。
私のおすすめエージェント記事を紹介しています。
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