筆者NOBUの体験談を詳しく書いた記事です。
私は18歳から26歳までイタリアンの調理師として約8年間がむしゃらに働き
27歳になろうかとする時に大手食品メーカーへ転職。
現在は営業兼、管理職として年収500万以上の給与を頂き日々がんばっています。
調理師・料理人として
『しょく選びに悩んでいるひと』
に向けて、少しでも参考にしてもらえればと思い書いた記事です。
あくまでも私の体験談ですので、ご理解頂けたらうれしいです。
すべて包み隠さず本音で書いていますので、是非参考にして下さい。
なぜ調理師を辞めようと思ったのか
辞める理由には人それぞれあるかと思いますが私の場合は、この2つですね。
- 燃え尽き症候群により完全燃焼
- 最後のレストランがきつかった
私は、
18歳から24歳まで大阪中心地でホールサービス、料理人として働き、個人でイタリア料理学校へ1年留学、その後1年追加修行して帰国。
地元レストランで1年ほど働き食品メーカーへ転職。
そして今に至るという感じ。
辞める理由はこの2つですが、同時に「仕事に対する価値観」もはっきりとしてきました。
- 一般の人のように土日祝日休みたい
- 人間らしい働き方をしたい
- 退職金がもらえる安定した職業に就きたい…
燃え尽き症候群により完全燃焼
大阪でそれなりのポジションを任されていた頃の話。
どうして私より知識も技術もない先輩が料理長をしているんだ。
自分の方がもっといい料理を提供できるはず。と
かなりイキってました(笑)
今思えば、どんだけ調子に乗っているんだって感じですけど当時は本気で思っていましたし、四六時中料理のことを考え没頭していました。
この頃、だいぶ尖ってました(笑)
そして料理留学でイタリアにいく事を決意し退社。
1年のカリキュラムを終え、ビザを取り直しもう1年間武者修行をしました。
帰国する時の感情はとにかくやり切った、
自分の目標を達成できたという充実感でいっぱいだったのを覚えています。
いわゆる燃え尽き症候群ですね。
それくらい自分にとってハードな2年間を過ごしました。
やり切ったという感情が調理師を辞める理由のひとつだったのは間違いありません。
最後のレストランがきつかった
人のせいにするのは大嫌いなんですが、でもかなりきつかったんです(´;ω;`)ウゥゥ
あくまでも当時の話をしますと、
週1日休み、毎日14時間労働はもちろん調理仕込みや接客でほんとに毎日へとへとでした。
オーナーシェフ経営で4店舗展開、他に社員の料理人が4人。
まず、社員の料理人が私に対して異常にマウントを取ってきて辞める最後までそれは続きました。
どうしてもイタリア修行帰りというのが気に入らなかったんだと思います。
シェフはその部分では好意的で私の料理を実際にメニュー化してくれるなど評価してくれました。
ただ、人数が少ない上に接客やレジ処理もしなければいけないのでとにかく毎日大変でした。
この時期から調理師・料理人として明るい未来が想像できなくなり
燃え尽き症候群も相成って、辞める決意をしました。
そして、こんな感情が出てきたという感じです。
- 一般の人のように土日祝日休みたい
- 人間らしい働き方をしたい
- 退職金がもらえる安定した職業に就きたい…
後悔はしないか
調理師から食品メーカーへ転職して、
後悔はありません。
調理師の同僚も何人かいますが、みんな後悔していません。
なぜ後悔していないかというと、
辞めたとて、大好きな料理はいつでもどこでも出来るから
サラリーマンとして勤務しながら、友人のパーティ、こどものイベントや、地域のイベントで腕前はいつでも披露できます。
実際、私も会社の集いで30人前のケータリングっぽい事をしましたし、地元子供会で窯焼き手作りピザを教えました。
調理経験を活かして副業だって出来ます。
サラリーマンを辞めていつでもお店を出せるから
食品会社に勤務すると、飲食業界全体の知見が広がるので独立開業する知識が付いてきます。
もし後悔している気持ちがあって独立開業する場合、開業はそこまで難しくないことがわかってきます。
ただし継続することがむずかしいんですが…
そういった理由で、
後悔した感情はありませんし、後悔の感情が出てくれば簡単に戻ることも可能です。
もっと言えば、食に携わる仕事を通して幅広く勉強することが出来ています。
食品メーカーを選んだ理由
調理師を辞めるにしても、食に携わる仕事をしたい!とは考えていました。
転職や、就職のすごく大事になってくるのが自己分析です。
私流ですが、とにかく自分の強みを最大限活かすために自分の強みを客観視して書き出しました。
逆に弱み(苦手なところ)は一切考えていません。
- 人と話したり、相手を褒めることが好き
- 料理を作るのが好きだがメニューを考えるのが好き
- 食べて批評するのが好き
- 調理作業工程を改善するのが好き
- 人やお店の強み・弱みを見極めて指摘するのが好き
強みを書き出す時にだいじなのが、
○○が好きという書き方。
しかもただ好きだけでなく『動詞』も加えるのがポイント。
例えば、”人と話したり、相手を褒めることが好き”のところでは
『人と話す』のが好き+
『○○すること』が好き。という感じです。
強みや好きな事柄の中で、自分の得意な考え方は必ずあるはずです。
是非やってみて下さい。
話しを戻して
自分自身で自己分析をした結果、上記の強みを書き出しました。
キャリアアドバイザーと相談して、
食品メーカーの営業という求人に絞って応募をしました。
これが食品メーカーを選んだ理由ですね。
食品メーカー勤務で良かったこと
良かったことはたくさんあるのでわかりやすくまとめてみました。
辞めようとしたときに、仕事の価値観を真剣に考えました。
- 一般の人のように土日祝日休みたい
- 人間らしい働き方をしたい
- 退職金がもらえる安定した職業に就きたい…
今は、この思いがすべて叶えることが出来ています。
食品メーカー勤務で悪かったこと
もちろん悪かったことや、しんどかったこともありますので書き出します。
会社によって違うといのを前提にお話ししておきましょう。
私の場合、前職イタリアンのお店で手取り25万だったのが転職後の3年間は手取り18万でした。
これは家賃補助や確定拠出年金や積み立てなども含まれるのでリアルな数字ではないですが手取りだけを見るとぐっと下がりました。
今だから話してくれましたが、付き合っていた妻は当時不安だったと言っていましたね(笑)
ただ年数が経つと同時に年収はアップ⤴
確か、10年目の36歳頃に500万円を超えていました。
対人関係によるストレスは付き物なのでどうしょうもありません。
ストレスを溜めないように工夫しています。
年収500万以上までの道のり
ざっくりの流れを年表で書きました。
転職してからだいたい10年目くらいで年収は500万以上になりました。
今の年収はもうちょっとあります。
- 前職イタリアン手取り25万
家賃補助なし・積み立てなし・国民年金・国民健康保険
- 食品メーカー
転職直後手取り18万家賃補助あり・積み立てあり・厚生年金・健康保険
- 入社5年目手取り24万
中堅社員の立場 年収400万
- 入社10年目手取り28万
役が付き年収500万を超える
調理師・料理人から食品メーカーに転職できるの?
誰でもみんなとは言えませんが
転職することは出来ます!
むしろチャンスだと思っています。
調理師を目指すひと自体が少なくなってきて、貴重な存在なんです。
食の安全・安心を一番に考える食品メーカーにとっては
幅広く知識がある調理師・料理人は戦力そのものです。
ただそのためには綿密な作戦が必要になってきます。
食品メーカーへ転職する方法
とは言ってもご存じの通り、食品メーカーは人気です。
就職倍率も高く私の場合は158倍でした。
この流れで進めることをおすすめします。
- 2か月前転職エージェント 選び
- 2か月前自らも企業リサーチ
- 1か月前履歴書・職務経歴書 作成
- 20日前面接
- 当日内定通知・採用
特に重要なのが、
面接です。
面接はかならずキャリアアドバイザーにアドバイスをもらい、自己練習をして下さい。
飲食業界の転職面接と準備は同じですが、圧倒的にライバルが多いので入念に練習をします。
こちらは飲食業界への転職面接ノウハウを書いた記事ですが参考にして下さい。
食品メーカー以外のおすすめ転職先
食品メーカー以外にも調理師・料理人のスキルや特徴を活かした業界はたくさんあります。
自己分析をして、自分の好きや強みを最大限活かせる業界を探しましょう。
調理師からの異業種転職の詳しい記事はこちらになります。
最後に…
あくまでも私の成功パターンということを念押ししておきます。
調理師・料理人を続けたことが成功パターンというひともいます。
少し前に、
『仕事の価値観』
とお話しましたが、あなたが何を大事にするか。
という問いに真剣に向き合えばおのずと答えは出てきます。
あなたに合った答えを是非見つけてください。
しょく選び.comは、調理師さん・料理人さんそして飲食業界の地位向上の為に発信していきます。
コメント