スーパー鮮魚部バイトから習得出来る大きな価値とは
食に携わる仕事をして早24年以上の筆者。消費者側と提供側の視点を持っていると自負しています。
この記事で得られる事は、スーパー鮮魚仕事は想像以上に価値があり習得する事で今後貴重な存在になるという事です。ネット上では、鮮魚部門はきつい、しんどい、正社員をやりたくないなどの意見が多数ありますが筆者はそうは捉えていません。今記事はあえてマイナスイメージを一切掲載していません。大きな可能性を秘めた価値ある仕事のご紹介をしていきます。
その1 魚の知識習得
日本固有種の海水魚は約1900種あると言われています。実際扱っている魚種はその数より少ないですが種類、魚種別おろし方法、捌き方、保存の仕方、美味しい食べ方を仕事を通して自然に知識として習得していきます。有名なさかなくんプロフィール | さかなクンオフィシャルサイト (sakanakun.com)が代表例です。もともと魚に興味がある人材が多いのでスキルは上がっていきます。
つまり…その知識を生かし、インスタやYouTubeで情報発信することで個人または企業(小売業)の売上に大きく貢献出来るのです。特に消費者は食べ方や選び方に高い関心がある為そのニーズは無限大です。スーパー鮮魚部の仕事を通しての”知識”が大きな価値を生んでいくのです。
その2 魚の技術習得
アジを3枚にさばける日本人は一体どのくらいいるのでしょう?いくらYouTubeで動画を見ながら捌いたとしても、4匹のアジを捌くのに30分以上はかかってしまうでしょう。若い時に習得出来ていれば、家庭を持った際なんなく簡単にお魚を捌く事が出来ます。不安というストレスはゼロに等しいのです。想像してみてください、アジの刺身1パック398円を購入するのと、丸アジ4尾入398円を購入しお刺身にさばくのとでコストパフォーマンスに大きな差が生まれます。技術を習得している事によって少しの手間で大きな節約と満足を得る事が出来るのです。
更にフグの免許は価値の高いものとなります。ふぐ調理師免許を取る流れとしては願書提出、学科試験と実技試験を受け講座を受講するのいうもの。ユーキャンの調理師資格取得講座|合格までのスケジュール (u-can.co.jp)通信での免許取得もご紹介しておきます。
つまり…この免許がある事で、自分の単価を上げる交渉が出来ます、そして転職にも有利に働きます。更には独立した際には単価の高い商品を販売する事が出来るのです。フグ以外でもその技術は高く評価されるべきで実際に人材確保の観点からバイト、正社員の単価を上げる動きがあります。魚を捌く人材が減っている事でその技術習得には大きな価値があり今後は更に重宝されるはずです。
その3 起業するノウハウを取得
その売り買いは難しくありません。むしろかなりシンプルです。お魚を仕入れ、適正な形に加工し販売するという流れ。現在は変わりつつありますがこのお魚業界はにこにこ現金払いが主流で、売掛の概念はありませんでした。現金でお魚を仕入れ、加工して販売する。そのシンプルな業務と魚の食文化が相成って個人鮮魚店さんがいまだに多く経営をされています。
つまり…まな板、包丁そして、知識と技術を習得すれば明日にでも起業できるのです。もちろん事務的な部分はありますが基本的にはこの考えで間違いありません。私は仕事の関係上そんなお魚屋さんをたくさん見てきました、夢がありますね。
その4 環境問題を習得
昨今の環境汚染問題は他人ごとではありません。直接的な要因がある、ないは不透明かも知れませんが鮮魚部で働いていれば自然に感じる事が出来ます。その代表的な例はサンマです。筆者の幼少時代、秋口から庶民の味方だったのに私の子供たちにとっては高級魚となっています。悲しいです。
つまり…お魚を通し環境問題を知り視野が広がります。家族との会話も意義深いものとなるでしょう。
番外編 食育として習得
筆者は家族5人子供は3人います。スーパーの魚売り場で丸のお魚を頻繁に購入し自宅で捌きます。すると子供たちは興味津々でいろいろと聞いてきます。食べる事は生きる事。”いただきます”という、動植物の命を奪いその命を頂くという本来の意味をわかってくれます。お魚を扱う仕事をする事でお魚に関する話題が増え食育に繋がります。この仕事でないとお魚に関する”いろは”を説明する事など出来ないのです。
つまり…いのちの大切さを感じてくれるのです。
この副産物として、魚が嫌いだったのが好きになったり残さずに食べるようになったりとうれしい事がたくさんあります。笑い話ですが、幼稚園時代息子のお友達が、お魚は切り身の状態で泳いでいるんだよって勘違いをしていたと話してくれたのを思い出しました…ある意味かわいいですね。
まとめ
大きな可能性を秘めた価値ある仕事というのが、ご理解頂けたでしょうか。あまりにも魚を捌く人材が少ないため機械化が顕著に進んでいます。人口減少と国内企業への投資面では積極的に進んでほしい反面、高い技術をもったプロフェッショナルな人材が増える事を願っています。時間の経過とともに価値の高い評価をされるのは確実です。今後ビジネスチャンスは大きくあると感じています。
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