スーパーマーケットに従事する人は転職するのが難しいと思っていませんか?
そんな不安を多くの人が抱いています。
この記事を読めば、スーパー小売業からの難しさを理解しその対策方法を知ることが出来ます。
スーパーで培ったスキルを整理分析し、最大限活かすことができれば必ず転職成功を勝ち取れます。
転職する際の自己分析ツールとして参考にして頂けたら嬉しいです。
考えている人
学生時代にバイトしたWEBデザイン系に転職したいけど
スーパー従事者はどう評価されるか不安です。
(作:次男)
難しいのは事実ですが、それはどんな業種も同じです。
まず大事なことは、スーパーで培ったスキルを最大限に活かすことを考えよう。
スーパー業界の離職率
スーパー業界の離職率は、令和5年(2023年)で8%となっています。
2023年上半期の常用労働者数に対する離職率は全体平均で8.7%ですので少し低い水準です。
離職率はそこまで高くない業界だね
つまりスーパー業界は全体の離職率より低いとわかります。グラフで数値が高い『生活関連サービス業・娯楽業』は入職率が20.6%で離職率は15%、5.6%と大きな差があるのがわかります。
対してスーパー小売業の入職率が8.2%で離職率8%と、差は少なく業界として2023年は継続している方の割合が高いと判断されます。また差が少ない業界は人の入れ替わりが少ないとも言えます。
参考程度で見て頂きたいのが、下のグラフは10年前の2013年のデータです。
人口量でベースが変わっていますが、スーパー小売業の入職率は15.4%で、離職率は15%、差は0.4%となっており直近の2024年と比較すれば、10年前はより働きにくい業界だったと言えます。
引用:雇用動向調査
スーパーから異業種は難しい?
『スーパー従事者は異業種への転職が難しいのか』を詳しく解説していきます。
結論、難しいですがそれはどの業界も同じです。
下のグラフは、2009年→2020年で異業種へ転職した率を示したグラフです、11.9ポイントと大幅に増加しています。つまり異業種への転職は珍しくなく10年前に比べて飛躍的に増加していると言うことです。
スーパー業界も同様です。自己分析をしっかりと行ったうえで自身がどんな業界に合っているかを整理し判断していく必要があります。
異業種への転職は難しい?異業種転職のリアルや、実現するためのポイントを紹介【志望動機の例文あり】 | リクルートエージェント (r-agent.com)
では、異業種への転職を成功させた人は何歳で転職に踏み切ったのでしょうか。
下のグラフは『異業種転職を実現した人の年齢層』のグラフです。25歳~34歳の間に踏み切った人の割合が一番多く全体の7割を占めています。
考えている人
34歳までに異業種に転職した人が多い理由はなんですか?
なるべく早い段階で転職しておきたいという本人の気持ちと、
即効性、再現性のある人材を早い段階で確保して売上に結び付けたい
という企業側の意図があるんだ。
【最新調査】異業種への転職が多い業種は?異業種へ転職している人はどんな人?-中途採用の実態調査 |転職ならdoda(デューダ)
スーパーからどのような職種へ転職しているの?
スーパーに従事していた人は実際のところどんな業界に転職したのでしょうか。
下記グラフは、『小売/外食に転職した人の転職前の業種内訳』を示したデータです。27.2%の小売/外食の出身者が多いことがわかります。
つまりスーパー出身者が選ぶ転職先の多くは同業という結果です。
これはスーパーに限ったことではなく同業転職というのは自然な現象と言えるでしょう。
【最新調査】異業種への転職が多い業種は?異業種へ転職している人はどんな人?-中途採用の実態調査 |転職ならdoda(デューダ)
それでは異業種へ転職した人の生々しい声をXで集めていますので参考にして下さい。
他サイトでもおすすめとして紹介されているのは、レジのPOSシステム機械メーカーです。機械メンテナンスでスーパーに良く出入りをされており一番身近なIT系の異業種です。成長著しいIT系異業種は選択肢としておすすめです。
スーパー従事者のスキル
スーパーで働いてきた仕事内容を一度、思い出してみて下さい。
お客さんに寄り添った仕事が多かったのではないでしょうか。売上を上げる為にはお客さんに商品を一つでも多く買ってもらうことです。
お客さん目線で考えられることは、どんな業界業種にも大切です。
そんな目線で考える思考は大きな強みだと考えています。
各部門別にスキルの確認をしていきましょう。
スーパー青果部門
スーパーの入口が青果売り場という企業も多く、お客さんに対して購買意欲をそそる計画的な品ぞろえ、売り場作りを担う部門です。
商品発注業務はもちろん、売り場づくりにおいては色彩感覚が自然に身に付いています。ですので単に商品を並べるという作業的なレイアウトではなく果物や野菜のカラー別に仕分けした、より高度なレイアウトを日々行っています。不景気な時期、野菜が高騰している時期を踏まえ野菜のカット変更、個数変更など情勢に合わせた売り場をレイアウトが出来ます。季節の野菜を扱うことにより、野菜や果物の深い知識をもっています。近年ではフルーツサンドやタルトスイーツなど果物+スイーツの商品化も多く調理、商品開発の役割も担っています。
スーパー鮮魚部門
スーパーの中ではきつい、魚が臭うなど評判の悪い鮮魚部門ですが、非常に高いスキルを持たれています。まず大きな魚と様々な種類の魚を捌く技術。毎日の仕事ですので歩留まりや捌くスピードはケタ違いに早く数もこなすので忍耐力も備わっています。鮮度を見る目利きも同様に備わってきます。
鮮魚部門は他の部門よりも作業工数が多く、パートアルバイトの人数も1~2人程度多い場合がほとんどで、人の管理能力も素晴らしいものがあります。繁忙期での作業計画や人の配置は非常に重要なものとなります。扱う原体が時価の取り扱いが多く、自ら作業をしながら計算し値付けする人に即座に指示する必要があります。
スーパー精肉部門
スーパーの花形と言われる精肉部門は生鮮の中で構成比が高く売上が一番高い部門です。それゆえに、お店では商いとしてエース的存在です。畜種の扱いは牛、豚、鶏、羊、ミンチ、加工品、冷凍などがありますが正社員であれば単価の高い牛肉や豚肉の扱いが多いはずです。トリミング技術、スライサー技術、手切りの包丁技術を習得しています。気づきの能力も高く、水豚、軟骨取り残し、腐敗状況の判断は自然に身に付いているはずです。売り場では、本部からの特売品指示商品、インストアでの定番商品、タイムセール品など販促計画を考慮しながら全体を構成しています。
人の管理能力も重要ですが、精肉部門は在庫管理能力も同様に大切です。在庫を持つとお金が回転していないことになり利益を圧迫します、日々原料の在庫状況を見ながら作業をしています。近年、ミートデリというお肉惣菜として展開しているスーパーも多く、即食としての調理、商品開発能力の役割も担っています。
スーパー惣菜部門
計画的な作業が出来る惣菜スキルは重要です。
まな板や包丁といった手間のかかる作業を一切省き、生産性を上げて効率的に売り上げと利益を確保しています。フライヤー、スチームコンベクションの調理機械を熟知しており、調理方法から掃除までの指南をパートやアルバイトに指示します。開店直後の売り場、お昼の売り場、夕方の売り場を時間軸で変化させる必要があります。
優先順位が徹底されており全体の作業進行の把握が大事になります。
調理の失敗や発注ミスなどのイレギュラー対応も得意で、柔軟な発想でピンチを乗り切ります。反対にマニュアルに徹する部分も必要で、基準となる調理方法を模範で示し勝手な判断をしないよう目を配るのも大事な要素です。
スーパーからの転職を成功させる対策
今までのスーパー勤務で培ったスキルは素晴らしいのだと筆者は思っています。
特に、お客さん目線で物事を捉えている部分は同業、異業種でも大切なポイントとなります。今までのスキルを否定せず、新たな要素を取り入れることが出来たら転職成功は大きく前進します。
『スーパー勤務スキル×資格(=勉強)』
この考え方は、次の希望する転職先を十分調べた上で何があったほうが有利か。何を私に求めているか。を考えていくと形になって見れる資格はわかりやすい表現材料です。しかも、熱意が伝わりやすいんです。
ライバル達の多くは4年生大学を卒業し前職が同業だった可能性は大いにあります。その中で目に留まる存在になるには、スーパー勤務のスキルを最大限活かし資格という熱意を表現するべきです。
決して臆する必要はありません。
その業界での技術や知識が乏しくても『お客さん目線』さえしっかりとしていれば面接官は将来性を見越して採用してくれます。
まとめ スーパーからの転職は難しいのか徹底分析
スーパーからの転職は決して簡単ではありません。しかし、
スーパーで培ったスキルを整理分析し、最大限活かすことができれば転職成功を勝ち取ること出来ます。今までの経験、スキルを否定せずポジティブに捉え転職活動をしていきましょう。
必ずあなたのスキルは誰かの為になり、誰かの役に立つはずです。
しょく選び.comは一歩踏み出すあなたを応援しています。
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