長時間厨房に立っていることにより足の悩みを抱えている調理師さんは多いのではないでしょうか?
立ち仕事に慣れている人も日々のケアをすることで長い期間、足の悩みがない調理師として働くことができます。
痛みを感じながら我慢すると体を壊すこともあるので早めの対処が必要です。
調理師として立ち仕事を経験し食品メーカーへ転職した筆者が、客観的な視点で解説してきます。
筆者が実践した方法とたくさんの調理師友人からの情報、そして今の職業柄立ち仕事に従事するひとと接する機会がたくさんあるのでリアルな情報を織り交ぜながら紹介していきます。
おすすめのケア方法で悩みを少しでも解決できればうれしいです。
料理人の立ち仕事って、どのくらい立って仕事してるの?
(作:次男)
転職する前は1日8時間以上は立って仕事していたんだ。
今じゃ考えられないよ💦
立ち仕事に関する悩みを解決する方法
調理師の立ち仕事の悩みを解決する方法は、実は2択しかありません。
思い切って職場または職を変えるいう提案です。調理師は足の悩みはもちろん多くの悩みを抱えているはずです。
別記事で紹介していますが、『このまま続けてもいいのか』自分と向き合って考える時間が大事です。
職場を変える
結論から言うと、調理師が職場や職を変えるには専門分野の転職エージェントは登録しておきましょう。
大手転職エージェントと併用して登録をすることで幅が広くなりますし、お互いの良い部分を取り入れることで採用される可能性は高くなります。
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自分の体をケアする
やりがいを感じ、調理師として頑張っていきたい!というひとにおすすめのグッズを紹介します。
私自身もいろんなものを試しましたが結局コレっというものが残ります。日々新しいものが出てきますが本物が残っているなという印象です。
立ち仕事の代表格である調理師の悩みは、他の立ち仕事にも共通していますので是非参考にして下さい。
体が悲鳴を上げないうちに、しっかりとケアしていきましょう。
おすすめケア用品ランキング
厳選した最高の靴
調理師の道具で包丁と同じくらい大事なものが『靴』です。
調理靴は撥水加工に優れ、膝を曲げる動作が多いので甲の部分が劣化しにくい素材がおすすめです。
世の中には安かろう悪かろうの調理靴もありますので長く使える品質のいいものを選ぶことをおすすめします。
大げさではなく、安いものは半年で甲の部分からヒビが入ってしまうんです。
でも、品質の良い靴は1年通してもヒビが入る事はありません。クッション性は悪くなりますがその時はインソールを入れてクッション性を高めればいいだけです。
ちなみにイタリア修行時代の現地イタリア人が履いている靴は、紹介してるような『かかとのない靴』が主流でした。
一緒に働いたアメリカ人、メキシコ人にも聞いてみたのですが、みんな『かかとがない靴』が主流のようです。
それには理由があって、海外は分業制で調理する人と掃除する人が違うから。
日本では調理師が営業終了後にブラシで床を磨きますが海外は、出稼ぎ外国人やパートのおばちゃんがやるので水濡れの心配がないからです。
それでは、日本製と海外製どちらも試した私がおすすめする厳選した調理靴はこちらです。
アキレス かかとありの厨房用クッキングシューズ
お待たせしました。
長年の経験からおすすめするのは、こちらの日進ゴムさんのハイパーシリーズです。
まず耐久性に優れていますし、クッションも◎。
お値段も手ごろなのに甲の部分のヒビ割れも少なく長く使えます。
すべてにおいて高品質なのに4,000円未満で買えるというのが最大のおすすめですね。
キッチンガーデンさんで取り扱っていますので探してみて下さい。
目安価格3,465円 |
日進ゴムハイパーV5000が押しですが、言わずと知れた大手のアキレスさんもお勧めです。
目安価格5,500円 |
アキレスシリーズもなんら問題ありません。こちらのショップ名がなんだか怪しげですが、靴を主力している健全なショップさんでしたので安心して下さい。
アキレス かかとなしの厨房用クッキングシューズ
参考価格4,730円 |
目安価格 4,730円 |
男性は27㎝、女性は24㎝サイズのリンクを貼っています。
他のサイズは下のキッチンガーデンさんで探せば見つかりますよ。
キッチンガーデン『かかとのない靴』は脱ぎ履きが楽というのが最大の特徴です。
私はそれ以上に重要と思っているのは通気性が良いということ。長時間履いていると靴の中は蒸れます。蒸れると心配なのが『水虫』です。
調理師で水虫に苦しむ人も多いと思うので後ほど対策方法をご紹介します。
自分で出来るマッサージ
日々のケア用品以外にマッサージも大事になってきます。
私が実際にやっていたマッサージを別記事に紹介していますので参考にして下さい。マッサージを習慣化すると体調も良くなりますので是非継続して下さい。
整体院へ通う
自分でケアをしてみても不調を感じる場合は最寄りの整体院を探して通って診てもらいましょう。
立ち方だけでなく猫背や歪みなど自分では気づきにくい癖をプロの整体師さんは見つけて調整をしてくれます。
私の場合も、1ヶ月に1回通院していましたが猫背や立ち方の指導を受け疲れがかなり軽減出来ました。
自己流のケアも大事ですが、かなりしんどい時は症状をしっかりと伝えてプロに診てもらうことをおすすめします。
水虫対策
この悩み…
実は多いはず!
調理師の仕事を始めて、ひそかに悩んでいたのが『水虫』問題です。
調査したわけではないですが立ち仕事をする人で水虫になっている人の割合はかなり高いのではないでしょうか!?
今や国民病ともいわれている程で5人に1人が水虫に悩んでいるというデータもあるようです。
症状に該当するひとは水虫になっています。
水虫は自然治癒では完全に治すことは出来ないので、基本的には薬を使って治していきましょう。
皮膚科
時間がある場合は皮膚科へ行きましょう。専門ですので、症状に合わせて薬を出してくれます。
自宅から、または職場から近い皮膚科があるといいですね。
市販薬
市販薬のいいところはドラッグストアやネットでサクッと注文できるところです。
クリーム、液体、スプレータイプがありますが症状や好みで違ってきますので選んでみて下さい。
私がいつも使っていたのはブテナロックスプレー。
殺菌する感覚がほしかったのと長時間靴を履いていたのでクリームよりは液体上の方がさっぱりした感じがするためです。
参考価格1,468円 |
ブテナロックは実績、売上個数とも評価が高く大手の久光製薬さんなので安心です。
値段もお手頃ですし、1日1回使用、広い範囲と狭い範囲で使い分ける切替ノズルが特徴です。
保湿重視のクリームタイプもありますがじくじくした水虫には爽快感のある液体タイプがいいようです。
五本指靴下
水虫が広がりにくくなるし
ちからを入れやすくなるから
毎日履いてるよ!
ブテナロックと同じくらい大事なのが、五本指靴下です。
商業施設の衣料品コーナーなどでも扱っていますが、ある程度良いものを選ばないとかかとの部分が寄れてきたり指先がすぐ薄くなったりします。
インナー専門コレクションストアさんが扱っている五本指靴下は圧倒的な実績があり実際にしっかりているのでよかったら使ってみて下さい。
目安価格 1,599円 |
イタリアンコック時代、水虫対策の1日の流れがこちらです。
水虫対策の傍らお風呂から上がって筋肉がほぐれた状態でふくらはぎや足の裏のマッサージをすると次の日の体調が変わってきます。
- 帰宅後お風呂で足の間をごしごし
体を洗った後にしっかりと石鹸を付けて丁寧に足全体を洗います
- 寝る前ブテナロック噴射
ティッシュを添えながらブテナロックをまんべんなく噴射
完全に乾いた状態で就寝
- 出勤前ブテナロック噴射
ティッシュを添えながらブテナロックをまんべんなく噴射
※1日1回使用ですので回数は個人の判断によります
乾いた状態で、五本指の靴下を履いて完成
- 出勤調理靴を履いて仕事
深堀取材
ネット上にはないリアルな情報を得るためにより深堀した取材をしています。
今回は『立ち仕事に従事しているひと』に伺ってきました。
なるべく取材した相手の言葉で記すようにしています。
営業担当
1年間で辞めましたが、ぶっちゃけ当時14時間くらいずっと立って仕事していました。
勤務体系を教えてください
昼営業がなくて夜の営業だけの割と人気の焼き肉店でした。
昼の1時頃に店に出てきて、フロア掃除・たれの仕込み・PCからの肉塊をカットする仕込み・炭の準備をして夜の営業に入ります。
営業後片付けをして店を出るのは日が変わって3時過ぎでした。
立ち仕事をする上でケアしていることはありますか?
当時、始めたころむちゃくちゃ足が痛くて毎日大変でした。仕事をしていて楽しかったので1年間は続けられましたが睡眠時間も少なく休みも1か月に1回あるかどうかだったので…
とにかく某ドラックストア○○モスで湿布を買って貼りまくりました(笑)
店長に相談したら気合で直すんだ!みたいなことを言われて、ほんとに気持ちで乗り切りました。最初のピークを過ぎてからも毎日12時間以上、立ち続けているので足は常に痛かったです。なので、帰宅後疲れて寝て回復するしかありませんでした。
なので特にケアとかはしてないです。参考にならなくてすみません。
立ち仕事に悩む調理師・料理人さんにメッセージをお願いします。
私の経験はすみません参考にならないと思います。
でも、無理に立ち仕事というか労働時間が長い職場は続かないので仕事を替えたほうがいいと思います。なかなか私も辞めるのを言い出せなかったですが…
調理師・料理人の立ち仕事に関する悩みを一挙に解決 まとめ
若いうちは立ち仕事の負担はそこまで感じないかもしれないですが年齢を重ねるうちに、かならずどこか悲鳴を上げてきます。
調理師はからだが資本です。
日々の体のケアをしながら良いパフォーマンスができる体作りを心がけましょう。
一方で、続けるコトが難しいと感じたなら早い段階で職を変えるべきです。
私は今後の人生を見通し異業種へ転職決断したことを後悔していません。
それぞれの決断を『しょく選び.com』は応援しています。
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