現役社員が志望者向けに回答【食品メーカーはやめとけ】の真実

異業種への転職
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食品メーカーへ転職を検討しているひとの不安
  • やめとけと言われることが多い理由を知りたい
  • 現役で働いている社員の情報がほしい

ぼくは調理師から食品メーカーに転職して、今は年収600万円以上。

やりがいのある充実した生活を送っているよ。

でも、きみのまわりには「食品メーカーはやめとけ」ってアドバイスをしてくれる人もいるはず。

どうしてなのかを一緒に見ていこう。

現役で働くぼくの経験が役に立てばうれしいです。

食品メーカーを検討する新卒くん
食品メーカーを検討する新卒くん

NOBUさん

検討してたんですが、少し不安になって…

いろいろ教えてください。

筆者
筆者

OK!

食品メーカーの表も裏も語っちゃうよ。

筆者
筆者

まず、これがぼくの経歴。

筆者NOBUの経歴
  • 18歳
    大手○調理師専門学校

    学校で学びながら、夕方~夜イタリアンでバイト 3人の住み込み生活を1年間

    その後同系列店などでホール接客や副料理長として勤務

    年収:280万

  • 24歳
    イタリア料理留学

    トスカーナを皮切りにに学生ビザ更新を経てちょうど2年間 10店舗以上経験

  • 26歳
    帰国後 地元イタリアンへ就職  

    特化型エージェントを利用   8か月で退社

  • 27歳
    食品メーカーへ転職成功

    転職エージェントを利用し1発採用 

    年収:400万程

  • 29歳
    結婚 

    のちにマイホーム建設

  • 現在
    勤務継続 課長クラス

    完全週休2日制・有給休暇100%取得・福利厚生充実・国内外社員旅行あり

    現在:年収600万以上

筆者
筆者

結論で言えば、ぼくはこの2社を利用して採用になりました。

おすすめ2社エージェントの特徴

会社名リクルートエージェントASSIGN(アサイン)
対象すべての世代20~30代
異業種へのサポート
支援実績業界NO.1※年間総合MVPを受賞
転職後内定後のフォローあり長期的なサポートあり

※ビズリーチ主催JAPAN HEADHUNTER AWARDSにて、4600名の中で最も優れた結果を残したエージェントに選ばれた。

\転職支援実績NO.1、国内最大70万件/
筆者
筆者

扱う求人案件サポートが違うので2社登録をおすすめしているよ。

\20~30代のハイエンド企業が得意、未経験の業界への手厚いサポートが魅力/

やめとけと言われる理由

筆者
筆者

きみは、どうして「やめとけ」っていわれているの?

食品メーカーを検討する新卒くん
食品メーカーを検討する新卒くん

ぼくの両親から

  • 能力主義じゃないからやりがいがない
  • 出世が遅い
  • 給料が安い

って言われているんです。

筆者
筆者

なるほど。

どれも当たってるね。詳しく説明していこう。

  • DXが進み人を必要としない体制になっている
  • 能力評価でなく年功序列で昇進が遅い
  • 給料が安い
  • やりがいを見いだしにくい
  • 他の業界でスキルが通用しにくい

DXが進み人を必要としない体制になっている

DXとはデジタルトランスフォーメーションの略で、パソコンやAIなどのデジタル技術を使って、会社のやり方や仕組みを大きく変えること。

仕事の流れや考え方そのものを、もっと便利で新しい形に変えることを目指しているんだ。

DXが進んでいる大きな理由は、日本の「人手不足」

食品メーカーも同様で人材確保と同時に、どうすれ人を使わずに事業を拡大していくかという方向に進んでいる。

つまり少数精鋭で効率的な経営戦略にシフトしてきているってわけだね。

事務職では既に実行されていて、これから営業職も拡大するのは確実だよ。

DXの進歩によりもしかしたら年功序列で能力がないまま居座っていた上司が排除され

能力のある人が給料アップする時代が来るかもしれない。

筆者
筆者

ぼくの会社では既にその動きが出始めているよ。

結果の出せないマネージャーが降格して実行力のある人に代わっている。

食品メーカーを検討する新卒くん
食品メーカーを検討する新卒くん

年功序列がある意味メリットだったのに

なんだか複雑な思いになってきました…

能力評価でなく年功序列で昇進が遅い

とはいえ、その動きをしているのは一部の食品メーカーだけ。

根強く年功序列が残っている企業が多いんだ。

例えば…

  1. 入社8年目の30歳には自動的に主任
  2. 入社18年目の40歳には自動的に係長

このように年数で役職が自動的に付いて社員のモチベーションが保たれている。

だからいくら優秀な若手社員が数字を出しても30歳までに係長やマネージャー職になるのは難しい。

ぼくが勤務している会社は、過去3年間の売上成績が5+上司の評価が5で評価されているんだ。

数字をがんばってだしても相性の悪い上司だったら昇進も見送りされちゃう…

昭和時代ようなゴマすり出世や社内営業がはびこっている企業も未だに多いね。

給料が安い

他の業界と比較して1年目、2年目の給料が安いのも理由だと感じている。

実際ぼくも転職直後、26歳で手取りは18万だった…

→確定拠出・借り上げ社宅制度・研修期間経費込だったので額面上は23万ほど。

当時、あせって5年先輩(31歳)に聞いてたら額面26万のボーナスは年2回(2か月分×2)という答えが返ってきた。

正直「マジかよ…5年であまり変わらん…」

と、感じたけど今では40代で額面38万程の年収600万以上。

20代での給料は安いのは否定できないけど緩やかに上がっていくのは間違いないと思っていい。

利益率の高い商品を扱う企業や誰しも知る有名企業であれば20代での給与額は違ってくると思う。

やりがいを見いだしにくい

同業他社である営業職の例を紹介すると

事例①調味料メーカー営業マン

自社商品を営業車に積み込んでスーパーの売り場に営業マン自ら並べる。

この作業を1日に10件やってたまに新商品の商談をしている。

筆者
筆者

この方は、バイトでも出来る仕事を毎日やってる💢と怒っていたよ。

事例②大手食肉卸売の女性営業ガール

納品している畜肉の販促物を各店用に作成して自ら売り場づくりをする。

商談は先輩営業マンと同行してひたすら値切り交渉を受ける。

筆者
筆者

この女性は、いくらがんばっても既存メーカーから切り替えてくれないから嫌になる💧と嘆いていた。

事例③食品メーカーであり水産商社の営業マン

商談メインの営業マンだが、大手担当と地方担当が同じ土俵で評価される。

筆者
筆者

この方は、いくらがんばっても大手担当に勝てるわけない。

担当している企業は、地元水産メーカーの原料を使っているの一点張りだし💧…

この状態がずっと続くとやりがいどころの話じゃなくなっちゃう。

しかも給料が低いから、どうせがんばっても報われないという感情にもなってしまう。

うちの会社だけかもしれないけど「新商品の募集を全社員に求めます!」って依頼があっても結局ほとんど通ったことがない…

若手のアイデアが通りにくいのもやりがいを下げる原因かもしれない。

良いことでもあるし悪い事でもあるんだけど、食品業界って「定番」の要素が大きい。

例えば、

お好み焼きのソースは、オタフクソース一択。

という消費者も多いはず。

西日本のひとは、原料高騰ですこしくらい売価が上がってもオタフクソースを買っちゃうよね!?

ブルドックのお好み焼きの存在すら知らないから買わない。

逆に東日本のひとはブルドックのお好みソース一択だと思う。

それくらいネームバリューや○○メーカーの○○という定番要素が大きんだ。

だから切替が難しいし、商品育成にも多くの時間と労力がかかるってわけ。

日本全国「好きなソース」総選挙! |Jタウンネットより引用

他の業界でスキルが通用しにくい

辞めていくひとの声でよく聞くのが、スキルが業界内でしか通用しないということ。

営業職であれば本質は同じだけど製造・品質管理は特に専門性が偏りやすい。

その① 食品業界特有の「専門知識」が多い

食品衛生法・食品表示法・HACCP(ハサップ)を日々業務で使っているけど、他の業界ではまったく使わない。

食品メーカーであれば

賞味期限と消費期限の違いがわかる?って質問されて答えられないと恥ずかしいよね。

食品関連の知識って、長く勤務すればするほどあたまに入ってくる。

食品でしか使えない知識が増えてくるから、他の業種に通用しにくいってわけなんだ。

その② 製造・品質管理のスキルは「業界特化型」

製造現場でもっとも重要なのは、原材料の特性や保存性安全性、コンタミネーションなどの異物混入防止策 など。

→ 他の製造業(機械、自動車など)では プロセスが全く異なるのがわかるよね。

生産性を高め安全で効率的に作業を進めるという目的は同じだけど、専門が違い過ぎる。

その③ パソコン・ITスキルが身につきにくい

商談の延長でマイクロソフトのパワーポイントやExcelは一般的に使うけど、ぶっちゃけ深くまで使わない。

誰でもわかりやすい「食品」だし、単価も低いのでパソコンスキルはあまり必要としていないんだ。

うちの新入社員くんはExcelの合計関数のやり方を知らなかった…。ほんとにびっくりしたよ。

食品メーカーはやめとけと言われる人・向いていない人の特徴

食品業界は、閉鎖的・年功序列・危篤損益がある・昔からの付き合いがあるなどの理由から結果を早く出したいという人には向いていません。

販売単価や利益率も低いので大きな仕事をこなしていきたいというタイプには物足りないはず。

実際ぼくの勤務先でも、同じ営業職で大手担当と地方担当が同じフィールドで成績を競っている。

地方担当者が他社切替に成功したとしても取引金額は、大手担当者には勝てないから不満が募っちゃう。

食品メーカー勤務のメリット

やめとけと言われる一方でそれがメリットと感じる人も少なくないんだ。

多くが感じているメリットと、少数派が感じているメリットの2つを紹介するね。

多くの人が感じるメリット

  • 景気に左右されにくい
  • 生活が安定しやすい
  • 成果が出なくても組織の力でなんとかなる
  • 福利厚生の手厚い企業が多い

多くの人が感じる食品メーカーのメリットは「景気に左右されにくい安定性」なんだよね。

その理由はシンプルで、人間が生きている限り“食”はなくならないから。
ITとか不動産みたいに景気に左右される業界とは違って、日本の胃袋は毎日動いている。

急激に成長するわけじゃないけど、急激に衰退することもない。
だから「安定して働きたい」って人にはピッタリの業界。

それに生活も安定しやすい。

僕も食品メーカーで働いていて思うけど、よほどのことがない限り突然職を失うこともない。

転勤も少ないし、地元で腰を据えて働きたい人には向いてると思う。

あと意外と知られてないけど、成果が出なくても組織の力でなんとかなる場面が多い。

もちろん個人の努力も大事だけど、食品業界ってブランド力とか既存取引の力が強いから、組織全体で数字を作る文化が根付いてる。

だから個人プレーじゃなくチームプレーが好きな人には心地よい環境。

それに福利厚生が手厚い企業も多い。

家族手当や住宅手当が出る企業は当たり前、大手なら長期育休や週休3日制度もある。

福利厚生だけで考えたら、中小企業よりも断然恵まれてる環境だと思う。

「めちゃくちゃ稼ぎたい」とか「バリバリ成果を出して出世したい」って人には向かない業界だけど、
「地に足つけて安定した生活を送りたい」人にはかなり居心地がいい。

僕も実際に働きながらそう感じてる。

少数派が感じるメリット

  • 食品の知識が深まる
  • 健康意識が高まりやすい
  • 本当に美味しいお店が知れる

一部だけど、少数派が「これ良かったな」って感じてるメリットも紹介するね。

まず食品の知識がめちゃくちゃ深まる。

普段スーパーで何気なく見てた商品が「この原料がどうとか、このメーカーが作ってるんだ」とか裏側まで知れるから、食べ物を見る目が変わる。

あと自然と健康意識も高まりやすい。

健康オタクになるとかじゃなくて

「原材料名のこの添加物って何だろう?」とか

「これ香辛料かなり使ってるな…」とか、無意識に選ぶ基準が変わる。

昔はなんの意識もなくコンビニ弁当を食べていたけど、今は美味しそうの次に表示を見ちゃう。

あと、これ地味にデカいんだけど、本当に美味しいお店を知れる。

だから周りよりちょっと健康的な選択肢を取れるようになるんだ。

観光サイトに載ってないガチの名店とか。

正直「金が稼げる」とか「成長できる」とかじゃないけど、
生活がちょっと豊かになるのは間違いない。

食品メーカーを検討する新卒くん
食品メーカーを検討する新卒くん

デメリットがメリットでもあるわけですね…

筆者
筆者

月と太陽。物事には裏と表がある。

きみが向いているかチェックして見てね!

食品メーカーに向いている人の特徴

  • 安定志向な人
  • 同じ会社に長く勤務したい人
  • 我慢強く協調性のある人
  • 食べる事に興味がある人

食品メーカーに向いている人ってどんな人かというと、ざっくり言えば「安定志向の人」が多い。

食品はやっぱり景気に左右されにくい業界。

「転職転職…」ってガツガツしてる人より一つの会社で長く働きたいタイプが馴染みやすいんだよね。

それに食品メーカーって業界が狭いし横のつながりも濃いから、下手に転職ばっかり繰り返すのは逆にやりにくい。

同類企業への転職はNGという企業もあるほどなんだ。

だから地元で腰を据えて働きたい人や、安定重視の人にはピッタリ。

あとは我慢強くて協調性がある人。

食品業界って今ある定番がいちばん強いから切替商談はほんとにむずかしい。

長い目でコツコツ努力が出来て、物腰柔らかい人がうまくいく。

もちろん食べることに興味がある人なら、なおさら楽しい。

「なんでこの味にしたんだろう」とか「この原料ってどうなってるんだろう」とか
日常の疑問がそのまま仕事に繋がるから、興味を持てる人ほど伸びやすい。

だから

「ガツガツ成長したい」「短期で成果を出したい」人よりも

じっくり安定して働きたい人の方が向いてるね。

食品産業全体の市場規模

これまで批判的な指摘を紹介したけど、実際のところ業界が成長しているのかを見てみよう。

最初「食品産業における国内生産額のデータ」

これは食品業界がどのくらい成長しているかの目安になるんだ。

このデータは食品産業に関する統計:農林水産省を引用したもの。

食品メーカーを検討する新卒くん
食品メーカーを検討する新卒くん

安心しました!

確実に伸びていますね。

筆者
筆者

コロナ過から回復したこともわかるね。

海外旅行者によるインバウンド需要も大きな要因なんだ。

次は「食品産業の就業者数のデータ」

食品業界に従事する社員がどのくらい増減しているの目安になるんだ。

食品メーカーを検討する新卒くん
食品メーカーを検討する新卒くん

NOBUさん

先ほどと同様、増えてますね!

筆者
筆者

そうだね増えている。

変わらず人気というのが見て取れるね。

食品メーカー 人材確保における今後の課題

少子高齢化によって、どの業界も人手不足の状態が続いている。

外国人研修生の受け入れなどは一時的なもので何も解決出来ていないんだ。

これから食品メーカーは生産・企画・総務・経理・営業の各部署は

可能な限りAIシステムへの移行がポイントになってくると思う。

当然、ぬるーい仕事をしてきたおじさん社員は淘汰されていく。

AIでは出来ない、人間にしかできない「問題点に気づき改善する力」が重要になってくる。

つまり今までの食品業界で言われてきた年功序列が崩壊しつつあるんだ。

既にぼくが働いている会社もその動きになりつつある。

筆者
筆者

冒頭説明した「やめとけと言われる理由」↓枠を覚えているかな。。。

  • DXが進み人を必要としない体制になっている
  • 能力評価でなく年功序列で昇進が遅い
  • 給料が安い
  • やりがいを見いだしにくい
  • 他の業界でスキルが通用しにくい
食品メーカーを検討する新卒くん
食品メーカーを検討する新卒くん

赤字の部分がこんご変わっていく可能性が高いということですね!

筆者
筆者

そうなんだ。

根底にあるのは人手不足+賃金UP

優秀な人材を流出させないためにも「当たり前」が変わるかも。

食品メーカー就職・転職におすすめのエージェント

筆者
筆者

結論で言えば、ぼくはこの2社を利用して採用になりました。

おすすめ2社エージェントの特徴

会社名リクルートエージェントASSIGN(アサイン)
対象すべての世代20~30代
異業種へのサポート
支援実績業界NO.1※年間総合MVPを受賞
転職後内定後のフォローあり長期的なサポートあり

※ビズリーチ主催JAPAN HEADHUNTER AWARDSにて、4600名の中で最も優れた結果を残したエージェントに選ばれた。

\転職支援実績NO.1、国内最大70万件/
筆者
筆者

扱う求人案件サポートが違うので2社登録をおすすめしているよ。

\20~30代のハイエンド企業が得意、未経験の業界への手厚いサポートが魅力/

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