2023年3月筆者は新築平屋を建てましたが、夫婦揃って料理が大好きな私たちには一抹の不安がありました。それは今までガスコンロを使っていましたがこれからはIHクッキングヒーターを使って料理をする事になるのです、オール電化設計で必然の決断でした。使い始めてから知り得た情報をお役に立ててもらえればうれしいです。
使用機種は日立HT-M6S
早速、以前ガスコンロで使っていたIHとガスが併用出来るフライパンで目玉焼を試作してみました。その時の感想は”あれ意外に火力強くないな…”とうのを覚えています。勝手なイメージで鍋を置いて8段階の中火5だとものの5秒くらいで表面が熱くなるのかなと思いきや5秒後にやっとあったまる感じ。でもそれからはイメージ通り早く熱くなり上手に焼けました。
最初の調理器具は、旧家から持ち出したそのフライパンと近くのドラッグストアで購入した安くもなく高くもないIHフライパンでスタートしました。使い続けて1週間、私たちは”あれ?料理が美味しくないかも…”と感じるようになりました。
不満要素
私たちがまず1週間で感じた事がこちらになります。
- 香ばしい焦げ目が付かない
- フライパンへの熱伝導が悪い
- 鍋とトッププレートの間に水が入りぱちぱちなり危ないし壊れそう
- 割れそう
- 奥の空気口網に食材ゴミが入る
- 魚焼きグリルが弱すぎる
ガスコンロを気に入っていたのでその使い方の違いに戸惑いがあったのは間違いありません。しかしその後、これらの不満要素は一つ一つ解消出来ました。
不満解消
香ばしい焦げ目が付かない
フライパンへの熱伝導が悪い
まず私が旧家から持参したIH&ガス対応フライパン。推測ですがガスコンロ時代に酷使した為鍋底のステンレスが摩耗し熱伝導率が弱くなって反応も悪く焼き目が付かなかったようです。説明書を見返してみると『使える鍋 ステンレス(特に鍋底にステンレスを貼り付けている多層鍋)は鍋によって火力が弱くなったらり、加熱ができなかったりするものがあります』(←HITACHIクッキングヒーター取扱説明書P10参照)と記載されています。それなりに高いものだったので悲しかったですが今回処分しました。
対策その① 高いフライパンを買う
無茶苦茶安いものは購入していませんでしたが、やはり安いフライパンは熱伝導が大きく違う事がわかりました。筆者が次に購入したのはニトリさんのフライパンでしたが全く焼き加減が違いました。同じ直径24㎝で鍋底も厚く(ニトリさんの方が少し薄かった気がします)見た目はほとんど一緒でしっかりした作りだったのですがかなりの違いを感じました。倍くらい熱伝導率が違う印象です。
対策その②フライパンを振らず食材を混ぜる
トッププレートとフライパンを離してしまったり、丸円の位置をずらしてしまうと熱が伝わりにくい状態となります。ガスのようにいわゆる鍋をあおったりふったりするとプレートから離れてしまうのでIHコンロでは全く反応しません。むしろ割れるというリスクがあるのでどうしても振っちゃうなという方はふる癖を直していきましょう。
鍋とトッププレートの間に水が入りぱちぱち 危ないし壊れそう
冒頭我が家のIHでもあるように中央上のラジエントヒーターで炊飯鍋を使って毎回ご飯を炊いています。毎回美味しいご飯が食べれるし、炊飯器程収納場所を取らないのでおすすめですよ。そこで大体11分位炊飯鍋を置きっぱなしにするのですが少しでも鍋底に水があるとぱちぱちとなって劣化しそうだし、危ないです。
炊飯鍋と炊飯器の比較 【どちらがおすすめなのか決定的な差を解説】
対策 鍋底はしっかりと乾いた布やペーパーで拭く
めんどくさがり屋の筆者はいつも濡れた台拭きで鍋底を拭いてそのまま炊飯してぱちぱちさせてしまいます。ラジエントヒーターだけでなくメインのIHコンロも同様ですのでさっと一拭きするようにしましょう。
割れそう
割れる可能性は十分にあります。筆者は前職がイタリア料理コックをしており業務用IHヒーターを一部使っていました、覚えているだけで2年間で2回は割れたのを覚えています。ガスの感覚で大きな鍋をふってヒビが入ったりダクトを掃除しようと上に乗ったり、ものを落としたりと意外に可能性は高いのです。参考サイトご紹介していますが修理代で44,000円かかっていますしもちろん保険はききません。目安年数ですが電化製品なのでその寿命は10年から長くて20年くらいとみていた方がいいでしょう。
【修理代は44,000円】IHコンロのガラストップが割れの修理まとめ│火災保険の見直し
2022年6月14日2023年10月19日
【修理代は44,000円】IHコンロのガラストップが割れの修理まとめ│火災保険の見直し | 片付け苦手さんのための家づくり│ほーむずさんち (plant-kenkyu.com)より引用
鍋をふる事によっての対策は正直気を付けるほかありません。もしくは鍋底が薄くて軽い高品質の鍋を購入しIHになれるようにしていきましょう。
対策 使わない時は厚手の布を掛けておく
IHのメリットは掃除が楽な事ですのでさっと表面を拭いて、厚手の布を置いておけば洗い終わったフライパンや鍋を逆さにして置いておく事が出来ます。一応大事を取って布を置いておきましょう。
奥の空気口網に食材ゴミが入る
トッププレート奥、ラジエントヒーターの後ろにある長方形の網の下に食材ゴミが絶対落ちるよね!!と使う前すぐに思ってしましました。これはHITACHIのHT-M6Sを使っているだけかもしれませんが気になってしょうがありません。
対策 意外に食材ゴミは入らない…
IHはほんとに掃除が楽です。調理中フライパンから出ていった小さな食材も台拭きでさっとふけちゃうので心配ありませんでした、思ったよりかその網の下に落ちる事はありません。ゼロではないですが、もし蓄積した時には掃除機専用ノズルを使って吸い取りましょう。網は簡単に洗えます。
魚焼きグリルが弱すぎる
この不満要素も私たちにとってかなり大きな事ですが、別記事で対策をしていますのでご確認下さい。
“IHクッキングヒーター グリルで焼き目が付かない【解決する方法】”
IHクッキングヒーターの良いところ
- 掃除が楽
- お湯、煮物類の初動の沸騰が早い
- 電気なのでガスより火災の心配は少ない
- 直火を使わないので熱がこもりにくい
- 均等に焦げ目がつく
筆者は特に、”均等に焦げ目がつく”のが素晴らしいなと感じています。実際の写真は我が家の魚料理定番最強の塩サバですが、ひっくり返すとわかるように中心と外側が均等に火が入り焦げ目がついています。ガスコンロであれば中心が火が強い為魚や食材を少し配置転換してあげないと均等にはなりません。
チャーハンを例にすると、ガスは鍋をふって火がまんべんなく通りますが、IHの場合は中の具材を良く混ぜるやり方で美味しく調理されます。コンロの特性を理解すれば上手に出来ますね。
まとめ
IHクッキングヒーターはその特性を理解すれば、上手に料理が出来る事がわかりました。今回我が家のHITACHIでしたがコンロ自体のスペックでも大きく変わるかと思います。2024年以降、高性能なIHコンロが開発されれば上記のような不満要素はそもそも浮かんでこないでしょう。
しかし現時点、筆者はまだガスコンロが恋しく機会があればガスがいいなと密かに思っています(笑)
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