文化、料理、デザイン、美術すべてにおいて私達日本人を魅了してくれるイタリア。
異文化交流がもっと楽しくなるために、イタリア人とすぐに打ち解けるコツを知りたくないですか?
この記事では、イタリア人との友情を深めるための簡単で効果的な方法を知る事ができます。
720日間のイタリア料理留学を経験した筆者オリジナルの『イタリア人と距離を縮める方法6選』をご紹介しますね。是非参考にして下さい。
父ちゃん、イタリア人って親日なの?
そうだね、日本人に対して好意的な人が多いよ。
でも仲良くなる為にはコツがあるだ!
その前に、彼らの性格を確認してみよう。
イタリア人の性格
一般的に明るくて社交的で家族を大事にするなどのイメージがありますが、正直みんながそうではありません。
私が長く一緒に働いたプーリア州の親友ミケーレ(当時30歳)は内向的で口数も多くなく女性に対しても消極的な男でした。そして、残念なことにむちゃくちゃダサかったんです( ;∀;)
北部は日本人的で、南部は陽気な人が多いなんて言われますが概ね間違っていません。でも、南部のミケーレみたいな人もいるのでその限りではない!と表現しておきます。
ひとくくりにするのは良くないのですがある程度のイタリア人像を書き出してみました。
明るくて社交的
イタリア人は非常に社交的で、本当によく家族や友人と集まります。
Eurostatのデータによれば、イタリアでは月に一度以上友人や家族と集まる割合が80%以上と非常に高いようです。
また、イタリア人の65%以上が、自分を「非常に社交的」と感じていると報告しているので、認めているって感じですね。
情熱的
イタリア人はとにかく情熱的。逆に言えば喜怒哀楽が激しいかも…
例えば、イタリアはサッカー大国として知られていて、イタリア国内のサッカーファンの割合は75%以上と非常に高くて普段の会話は基本サッカーになっちゃいます。
料理に対する情熱も高く、イタリア料理のシェフや料理人の数は国内外でも多いです。
イタリア現地で一緒に働いたイタリア人同僚のほとんどが違う国で働きたいと話していました。
表現力豊か
自分の感情や意見を表現することが得意で、話すときとにかくジェスチャーを多用します。
ジェスチャーを使うことはイタリアのコミュニケーション文化の一部で、学者の研究によれば、イタリア人の約90%が日常的にジェスチャーを使用してコミュニケーションを取っているそう。
特に車の中、強気になるせいか動きが激しくなります。
やたらと使うジェスチャーは利き手の3本指をすぼめて自分の顔に使づける動きです。これは、怒ってたりイライラしていたりする時に使うんですが個人的には使い過ぎなんじゃないぐらい日常的に使ってます。
家族を大切にする
家族との絆が非常に強いイタリア人。
ISTAT(イタリア国立統計研究所)の調査によると、イタリアの家庭の90%以上が定期的に家族と一緒に食事をし、週末を家族と過ごすことが一般的です。
また、高齢者との同居率も高く、約40%のイタリア人が高齢の親と同居しているようです。
1年ぶりに実家に帰ったミケーレにお誘いを受けクリスマス3日間実家に泊まらせてもらいましたが、想像以上にお母さんと、べったりだったので正直ひいちゃったのを鮮明に覚えています。
イタリア人っぽくないイタリア人もやっぱり家族は大切なんだと感じた思い出です。
おしゃれ
イタリアはファッションの中心地。
ミラノは世界的なファッション都市であり、毎年開催されるミラノ・ファッションウィークには世界中からバイヤーやデザイナーが集まります。
ファッション業界の統計によると、イタリアのファッション産業は年間約900億ユーロの規模を持ち、国内総生産(GDP)の約5%を占めます。
それは主要都市に住むイタリア人がほとんどだと認識してもらえればOKです。
地方は、基本ダサいのですがパーティなど人が集まった時にはむちゃくちゃおしゃれをするのでギャップに驚いちゃいますよ。
美味しいものが好き
イタリア人の食に対する情熱はむちゃくちゃ高いです。
OECDの調査では、イタリア人は1日平均2.5時間を食事に費やしており、これは世界平均の1.7時間を大きく上回ります。
なので温かい料理は冷めますし、ちょこちょこつまんでは話に夢中になってます。
イタリアには約300種類以上のパスタと400種類以上のチーズがあって、地方ごとに独自の料理文化も根付いていて自慢げに出身地の料理を話してくれます。
地元料理の話から地元友達の話まで
小さな話題を一生懸命話すのでネタが尽きず、ずっとしゃべってます。ほんとに( ;∀;)
文化と歴史に誇りを持つ
イタリアは世界遺産の数が最多の国で、UNESCOのデータによると、イタリアには55の世界遺産があります。
なのでイタリア人は自国の文化遺産に対する誇りを強く持ってます。しっかり自覚してるので自慢げですね(笑)
美術館や遺跡を訪れる観光客の数は年間約5800万人に達し、観光産業は国内総生産の13%以上を占めているようです。
イタリア人と仲良くなるための方法6選
実際に私がイタリア料理留学の2年間で実践した手法を書き出しました。
2年間と聞いて長いと感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、お店を転々としていたので実際3か月くらいしかその地に滞在しませんでした。だからこそ、短い期間で仲良くなる必要があったんです。
イタリア人と仲良くなることで、物事がスムーズに進むのは確実なので是非実践してみて下さい。
積極的に話しかける
覚えた単語を駆使してとにかく
話しかけることが大切だよ
イタリアだけでなく海外では積極的な会話や行動が大事になってきます。
個人的に、他の国と違うと感じるところは、自ら積極的に話しかけたら相手も積極的に話してくれる度合が違うということ。
自国や自身に興味を抱いてくれる外国人に対してかなり好感度をもって接してくれます。
あとは、他の国よりジェスチャーが多いので見てて楽しいのと、一生懸命さが伝わってくるのが良いですね。
地方へ行くとまだまだ日本人を見たことがないイタリア人もたくさんいるので積極的に話しかけてみましょう。必ずと言っていい程、優しくしてくれますよ。
地元の方言を覚える
私が、働いていたレストランはマルケ州(イタリア中部)にあり、プーリア州出身のイタリア人が多くいました。
直訳するとあまり良くない言葉ですが、『相手のお母さんを馬鹿にする言い方』や、『怒った表現』の方言がいくつかあり自然に覚えました。面白おかしく私もその方言を言うと大喜び。これも覚えてくれ!という感じでどんどん自分の出身地の方言を覚えさせようとしていました(笑)
文化と歴史に誇りをもつに通じるものがあって、地元文化を大事にする様子が垣間見れました。
初対面で仲良くなるには、相手の出身地を聞いて、
君の出身地はどんな方言があるの?
と聞いて、方言を覚えて距離を縮めましょう。効果抜群ですよ。
目を合わせて会話する
海外コミニュケーションの基本
少しづつ慣れていこう!
基本的なことですが、意外に日本人としてはできない方も多いはず。
海外の方すべてに対して言えることですがしっかりと目を見て会話することはとても大事です。
イタリアも同じように彼らは大きな目で私達が何を話したいのかしっかりと目をみて話してくれます。
目を見つめるのが苦手な方は目の周りの鼻や、まつげに注目して意識をずらしてみてはどうでしょうか。
別記事でイタリア人彼女を作る方法を紹介しています。この場合でも目を合わせて会話することは大事ですので覚えておいてください。
自虐ネタですが幾度となくチャレンジしたんですがダメでした( ;∀;)
とにかく褒める
少し盛ったくらい褒めたほうが
ちょうどいいかも。
個人的には、イタリア人は日本人以上に褒められたい欲求が強いと思ってます。
承認欲求とまでは言いませんが、みんな褒められるのを待っているような気がします。
私の場合だと、『Sei una persona forte!』または『Sei forte!』と言うとむちゃくちゃ喜んでくれました。直訳すると『あなたは強いひと』になります。
相手のイタリア人はリーダー的存在でオーナーの右腕でした。
その人からすれば、『頼りにしていて、任せられる人』という表現です。
褒める言葉としては、
- 女性に対し綺麗と表現する=『Tu sei bella』
- 男性に対してかっこいい男前と表現する=『Sei bello』または、『Sei un uomo affascinante』
- あなたは頭がいい(知的)と表現する=『Sei molto intelligente』
- あなたは頼りになる、強いひとと表現する=『Sei una persona forte』
飲みに誘う
確かキリストの教えでは
泥酔禁止の指摘がたびたび
出てくるみたいだよ
日本文化でいうところの『飲みに行く』の感覚ではありません。
近くのバールやサッカー好きが集まる場所へビールを飲みに行こうというフランクな感覚です。
イタリア人はお酒に強いですが、飲みすぎる事はありません。
若い人は基本的にビールが好きで、日本人と違ってべろべろになるまで飲むことはほとんどなく、会話を楽しむほろ酔い状態を好みます。
片言のイタリア語でも積極的に会話することで知らず知らずのうちに他のイタリア人も集まってきます。恐らくイタリアが好きな日本人が片言のイタリア語で話しているぞ。みたいな雰囲気が出ていれば問題ないです。おのずと距離が縮まってきます。
日本らしいものをプレゼントする
相手を想うプレゼントは
難しいよね~
いわゆる手土産ですね。イタリア人は日本人のイメージが
- 寿司
- まじめに働く
- 先進国
- アニメ・漫画
- 相撲
- 大谷翔平 →野球好きの人限定 でも意外に野球は人気あるんですよ。
ざっくりこんな印象を持っています。人気の手土産はたくさんあるので別記事でご紹介していますので参考にして下さい。
この記事の中で紹介していますが、『相手の名前を漢字で書く』のがむちゃくちゃ喜んでくれます。
マジックと紙さえあればすぐにプレゼントできるという優れもの!
例えば、親友のミケーレであれば『満景烈』とか。正直なところ適当なんですが、これが俺の漢字なのか!という風に喜びます。
なるべくかっこいい漢字にしてあげる為には漢字の知識が必要になりますが、困ったらググりましょう。
イタリア人と仲良くなるための方法6選 まとめ
6つの方法をご紹介しました。
既にご存じの項目もあったかと思いますが改めて実践してみて下さい。
充実した旅行や留学を過ごすためには、現地イタリア人とのコミニュケーションが一番大切です。これらの方法を使うともっとイタリアの事を知り、好きになると思います。
ただ、ひとつお伝えしないといけないのはすべてのイタリア人が良い人とは限りません。それは日本人も同じです。
会話ややり取りを通して自分の目でしっかりと判断していきましょう。
『しょく選び.com』はイタリアと日本の交流を応援しています。
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