イタリア食材輸入交渉【 ビジネス成功のための戦略的アプローチ】

イタリア
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筆者はイタリア料理留学前に予習を経て、2年間食材豊かな陽気な国イタリアへ料理修行をしました。帰国後、もともと働いていた会社からイタリアに行って仕入れをしたいので案内と価格交渉をしてほしいと依頼されたのです。その体験談を記しています。イタリアへ仕入れに出向くすべての分野の方に参考にして頂けたら嬉しいです。

大前提として2年間のイタリア料理修行で通常の日常会話が出来る語学力はありましたが、正直専門的な名詞、単語は理解出来ていませんでした。移動する際交通機関を探す、お店や企業に電話をしてアポイントを取るというやり取りは完ぺきではないですがこなせるという認識でご理解頂ければと思います。

イタリアからの輸入品主な品目

まず、主な仕入れ&輸入品ですが食材だけに留まらず家具や化粧品、自動車まで多岐にわたります。しかもそれは、新品だけではなく中古品も人気があり例えば中古自動車などクラシックなものほど人気がある場合があります。

仕入れ品または交渉分野
  • ワイン
  • チーズ
  • オリーブオイル
  • パスタ
  • コーヒー
  • ファッションアイテム
  • 家具
  • 自動車
  • 化粧品
  • デザイン家電
イタリア貿易・輸出の基礎知識(2024年更新)
イタリア貿易・輸出の基礎知識(2024年更新) | 貿易ドットコム (standage.co.jp)

筆者の体験談

目的

新規のワイン、チーズ生産者に会いに行き、商談をして取引を決め日本への輸入確約を決める

ナポリへ出向き 指定店でナポリピザの作り方を質疑応答 可能な限りのレシピを聞きこむ

新規のワイン・チーズ生産者新規取引

まず新規取引を第一ミッションとして動きました。ローマ フィウミチーノ国際空港 (Leonardo da Vinci-Fiumicino Airport)に到着してから現地までの間で1泊、現地に到着するまでの交通機関は難なくこなすことが出来ました。しかし、問題だったのは現地での細かな交渉部分です。

交渉の中盤くらいから、書類の名詞、出港から日本までの契約書類など難しい単語がどんどん出てきてパニックになったのを覚えています。途中から「Puo’ parlare più lentamente, per favore」(ゆっくり話してもらえますか?)とお願いをしてなんとか契約成立まで完了しましたが、細かい書類は後日メールでやり取りをするという結果です。

ナポリピザの作り方、レシピを聞きこむ

次のミッションは、ナポリの有名ピザ店で生地作りから釜の製造メーカー、ピザの成型方法など沢山の質問を用意して情報を得るという仕事です。事前にお店に約束のギャラを提示しお願いをしていたのですが、当日突然なんかしらの理由を付けて増額交渉をしてきたのです。イタリア、いや南部に住んでいる方はなんとなく理解頂けるとは思いますがノリで勝手に物事を変更したり、お金の要求をしたりします。筆者も慣れてはいたのですがナポリなまりが強く、早口だったのでかなり焦ってしまい結局相手の言いなりとなってしまいました。

しかし、生地の発酵具合の目安や釜の製造メーカー、窯内の薪配置など細かなところまでしっかりと教えてくれました。最終的にオーナーは、満面の笑みを浮かべ手を振って別れましたがまさにナポリ人という感じでした(笑)

反省点

依頼主である元働いていた会社の方からは”最低限の仕事は出来たから気にしなくていいよ”と言われましたが非常に反省の多い同行でした。私自身がもっとイタリア語の語学力を高めていればもっとスムーズにビジネスを進める事が出来たというのが一番の反省点ですが、2年間料理留学でなんとか乗り切る事が出来た過信がそうさせたのだと思います。一般的な会話の中では、イタリア特有のジェスチャーやノリでなんとかなるのですがビジネスにおいては全く通じません。

ですので、今後イタリアのみならず海外でビジネスをする際には必ず専門職である通訳または、通訳通信サービスを登録準備しておいた方がいいです。もし、難しければスマホでアプリを使っての通訳を駆使して交渉しましょう。その際には、通信速度や環境に左右されにくいグローバルWi-Fiを使って進めていきましょう。

筆者の失敗談を参考にして頂き、現地交渉での成功をお祈りしております。

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